『取り替え』ではなく『取り入れ』リフォームで、和とモダンを調和。

リフォームの動機

Ｓ様は築後６０年の戸建にお一人でお住まいです。ご高齢のＳ様は近いうちに、息子様ご夫婦と同居なさるご予定で、老朽化が進んだ水廻りを一新したいとのご要望でした。

改善案ご提出

まず、洗面脱衣室の一部を取り入れて、１坪の浴室を１．２５坪に広げました。次に、廊下の突き当たりの１．１５坪の空間には、洋式と和式とでトイレが２つありましたので、０．６５坪に洋式トイレを納めて、残りは廊下を延長して、窓から採光できるようにレイアウトを変更しました。

ココがポイント！

Ｓ様邸は築後６０年ですが、構造が非常にしっかりしていて、大切に住まわれていることが伝わる立派な和風住宅でした。このような場合は、全てを新しい物と『取り替え』て今風にしてしまうのではなく、新しい物を『取り入れ』て和風と調和するよう心がけました。トイレには、斬新でモダンなデザインの便器を選定しましたが、壁に漆喰を塗り、手洗器カウンターを杉の一枚板で造作しました。また腰壁には、無垢材（ヒノキ）の羽目板を使い、既存廊下の無垢材（カバザクラ）と調和するよう、落ち着きのある色で塗り上げました。

お客様のご感想

リフォームによって我が家がどこまで変わるのかと、期待がふくらむ半面、少し不安もありました。しかし、担当アドバイザーさんが「立派なお住まいの良さを活かしましょう。」と親身に話を聞いてくださって、分かりやすい説明やプロならではのアイディアに、抱いていた不安や疑問も一つ一つ晴れていき、この方ならばと安心してお任せすることができました。ありふれた洋風に変えてしまうのではなく、今ある住まいに違和感なく、さらには老舗旅館のように粋な趣になって、とても嬉しく思っております。